2014/01/02

医師の実力と真摯さは2回め3回めの受診で明らかになる

良いドクターショッピングをしている患者さんがあまりに少ない、と思います。

一度か二度受診して
「良くならない」と他院に受診するの繰り返し。

「あと一回受診していれば適切な治療が受けられたはずのにもったいない」と思うことが多すぎます。(そして自分の仕事が増える落胆もあります)




正しい受診の方法について書いておこうと思います。私のターゲットにしたい方々は絶対に読まないのはわかっていますけれども、私自身を納得させるために書くのです。

診断というのは外れるのが普通だと思って下さい。
必ず第二第三の診断を用意しておくものです。
ほとんどの病気は自然に良くなるため二回目の受診をする必要がない場合が多い。
しかし良くならなかったら同じ医療機関にかかって下さい。

注1:救急にかかるときは二回目がないので、次の営業日の午前中に医療機関を受診しておくように言われます。それが第一回目の受診となり、なかなか治らない場合に備えます。
注2:大病院ではシステムがうまく機能しない場合もあります。診断が遅々として進まないというような。しかしトップレベルと言われる大病院はさすがに込み入った病気の場合でもスピーディに診断が行われるような柔軟なシステムが構築されていて感心します。





「コンビニ受診」という言葉があります。「気軽な受診」という意味として使われます。しかし私はこの言葉に別の意味があると思っています。
「最初から二度と行かないつもりでかかる受診」
結果が決定されているならば医者にかかる必要はないのにかかる。この矛盾をはらんだ受診の仕方は、日本の医療特有ですが、早晩こういう受診は制限される時代がやってくるでしょう。





さて、自分の具合が良くならなかった時こそ、医師の本当の実力や真摯さが見えてきます。
第二の診断、第三の診断についてもう少し彼らが思考する姿を観察してください。
その時にあなたを攻撃してきたり、他の医者に丸投げするような態度をとったり、「治るはずだ」と自分の意見を変えなかったり、そういう医師がいたとしたら、マイナス評価をつければ良いと思います。

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