案外読んでいただいた、「ガスが多くておなかが張る(メモ)」というメモ書き。
注意深い方は気がついたかもしれません。
なぜ「善玉菌を増やす」セクションに「ガスコン(R)」があるのか?と。
みなさんは、メタンの温室効果は二酸化炭素のそれよりもはるかに大きい事をご存知でしょう。そして、反芻動物(羊とか牛とか)のメタン生成量は馬鹿にならない事もご存知でしょう。ワイヤードにだって10年も前から書いてあるんだから知っていてください。
2008年3月、朝日.comに
「こんな記事」が載りました。
植物油と界面活性剤を使用すると第一胃内の粘り気が減り、メタンを産生する細菌が繁殖しにくくなるという事でした。なるほど、細菌には発酵条件が当然あるはずなのです。
それで私は特許情報を検索しました。
すると例えばヤクルトとか味の素などがメタン生成を抑制する配合剤を申請しているのがわかります。
そこで私は思ったのです。
「待てよ、ガスコンが効くのは消泡剤としてだけなのか?」と。
ガスコンは消泡剤、泡が消える=粘度が下がる、粘度が下がる=メタン生成菌が減る、メタン生成菌=いわゆる悪玉菌が多い・・・と言う事は、ガスコンによって腸内内容物の粘性が減ると、善玉菌が増えるのではないか。
これを支持するのは大腸内視鏡をしているときの経験。
1)糖尿病患者でαグルコシダーゼ阻害薬を使用している患者では極度に大腸内の粘性が増大している。
2)そこまで行かなくとも、一般的に便秘患者では大腸内容の粘性は増加し、これは事前に整腸剤を投与しておく事で解除される。
この経験からガスコンにおける仮説は自分の中では「真」らしいと考え、大腸検査前にあらかじめ整腸剤+ガスコンを投与する事で良い効果を得ています。
ガスコンについてはまだ面白い話があるのですが、前回の記事でそこに気づいた方がおられたかなあと思い書いてみました。
ちなみに子供の夜泣きにも効きます。
>ちなみに子供の夜泣きにも効きます。
返信削除☆何故に?
☆「ガスコン」は,どの種の剤型をご使用で,
「量」は,どれくらい?なのかなー
こういう感じなんですよ・・・
返信削除http://t.co/Ip0x3lI
たぶんガスコンシロップと同じ濃度かな。
量は1ccか2ccか良くわかりませんが。