ありがちな会話ですが、こういう会話があります。
「この所見、そして症状、それが説明出来るのは『逆流性食道炎』です」
「良性ですか、悪性ですか」
「・・・良性です」
「じゃあ、私は何でもないんですね?」
「何でもないというか、炎症でして、『逆流性食道炎』です」
「それは良いものですか、悪いものですか」
「・・・良いものです」
「じゃあ、私は何でもないんですね?」
「いや、そうでもなくて、炎症があるんです」
「それは悪性ですか?」
「いや、違いますが・・・」
「じゃあ、何でもないという事ですね」
<かなりの時間、似たような会話が続く・・・>
私は患者さんに説明でショックを与え、悪い心証が残るのを嫌います。
病名や投薬にがんじがらめにされてしまうのは避けたい。
一方、かなり強い炎症がない限りは私はこの病名を使わないくらいで、
放っておくのも避けたい。
ただし「良いものか?悪いものか?」と聞かれれば、
悪いものではないんです。
そこでどうどう巡りになってしまいます。
どうやったらわかってもらえるかな?と変化球を投げるのが面白い会話です。
最終的には、
「私はあなたにお薬を試していただきたいと思っておりますが、いかがでしょう」
「試してみましょう」
と言うことになり、一件落着となりました。
ご本人は「強い胸焼けを治して欲しい」と最初は受診しておられるのですが、
「良きに計らえ」みたいな状態になっておりますね。
患者さんに安心していただけるとこういう状態になるので、嫌いではないです。
☆関係ないけど,読者の「×」も気になるし。
返信削除☆何で、ボクのコメントは,登録画像が出ない野に,
先生のコメントには,登録画像(顔面)が,でるんだろーか
なんて,こんなのに近いっかもな。。
☆今度は,画像が出た~~~~☆★
返信削除kema先生
返信削除良かったですね。