前回書き忘れましたが、マイクロソフトアクセスの長整数型のフィールドは4バイト使用し、-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647 の範囲の数値が設定できます。
したがって、カルテ番号は21億4748万3647が上限です。
さて、「患者番号」の次に重要なのは「受診番号」です。これも長整数型です。
これは患者さんの受診の度に割り振られる番号です。21億までですから、一生使い切ることはありません。
「受診テーブル」を見ますと、患者番号、日付、それから受診番号がセットになって格納されます。
診療データに関しては、患者番号ではなくて、受診番号とリンクされます。患者番号はあとで変更される可能性がありますが、受診番号は永久に変更される可能性がないので、診療データを管理するには受診番号を使うのが便利なのです。
電子カルテでは常にデータを入れ換えたり参照したりという作業が繰り返されますが、「受診番号」はそれらの作業を、電子カルテ上でするために、無くてはならない、「肝」なのです。他社の電子カルテがどうなっているか知りませんが、このデータ構造が電子カルテのゴールデンルールであり、設計者である吉原先生が天才だと思った理由の一つです。
「患者番号&時間」等をキーにして受診番号にするデータベースがあるかもしれませんが、その設計では破綻します。
<今日まで勉強したテーブル>
患者マスター
患者保険マスター
患者包括マスター
受診