2013/10/07

前庭部の胃壁をみる


前庭部の胃壁を見て、7mm以上は「肥厚あり」とする、と書いたが蠕動による収縮はその限りではないとも書いた。これは実例だ。
左、7mmを超えている。この状態で異常、と思うなかれ。
しばらく待てばこの通り。ちなみに右の写真では十二指腸球部の一部も見えている。
再現性を持たせるため、大動脈を長軸方向に捉えておくと良いだろう。
この肝臓はfatty liverだ。少し胃を強調したいため、やや明るめに調整してある。
フォーカスはやや深めで良い。

ある程度高齢者でこうした状態の胃の所見を認めると違和感を感ずるかもしれない。
しかし高齢でも萎縮のない胃ではこういう所見になる。逆流性食道炎の治療を受けている人々はこれに該当する場合が多いだろうと思う。

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