2009/12/07

ダイナミクスによる新規開業(3)

本日は【運用】編

電子カルテに求められるもの、それは
1)堅牢性
2)障害時の復旧が速い事
です。

他メーカーのウィークポイントは圧倒的に「障害時の復旧コストが高い」という事です。
コストは値段x時間で表されます。

医院というのは診療が止まってはいけません。したがって、1)堅牢性を上げて障害の可能性を押さえ込んだとしても、一回でも障害が起きますと大変なコストがかかる上、pricelessのダメージを負う事すらあります。
そしてどんなに堅牢性を上げてもやはり障害発生率はゼロにはなりません。
ダイナミクスの良い点は、「障害時の復旧コストを安くできる」という事です。
「安い」とは言っていません。「安くできる」と言っています。

例えば当院でサーバーが壊れたとしましょう。しかし1分後には診療再開が出来るでしょう。
それは障害時の復旧コストが安くなるような設定にしてあるからです。
そういう【運用】が出来るかどうかが決め手であって、それが出来るサポート業者さんであれば高いサポート料を払っても結局は安いと感じるに違いありません。
むろんスキルがあれば自分で設定も可能です。私はサポート業者さんにはお願いしていません。
そして障害時の復旧コストが非常に安ければ、実は堅牢性も犠牲に出来るのです。(そうはしていませんが)

紙カルテには2)障害時の復旧コストが安いという特徴がありますが、それをJETというデータベースを採用した事によって簡単に実現したのがダイナミクスです。
むろん他メーカーが採用するPostgresSQLや、SQLサーバーでも同様の運用は可能ですがサポート業者さん、あるいは開発者は1)堅牢性に向けられて2)復旧性には目が向いていませんから冗長性のある運用を見た事がありませんし、恐らくそれをすれば目の玉が飛び出る見積もり金額になるでしょう。(実際は大した事はありませんが)
したがって他社で痛い思いをすると結局「脆弱だ」と他社が揶揄するダイナミクスにユーザーが流れ、その流れがほとんど戻っては行きません。
覆水盆に返らずと言いますが、障害時に鮮やかに復旧させてこその電子カルテです。

「わが社の電子カルテは堅牢です」などと宣伝しても、壊れるのです。障害時にいかに早く復旧させられるかについてはダイナミクスの右に出る電子カルテはありません。

長くなりましたので次回に続きます。
他社のみなさんも、障害時には1-2分で復旧できる方法を考えてください。30分とか半日、とかいう時間の概念は医療にはありません。

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