2009/12/07

医者は気が早い

患者さんだって、ご自分の病気がなんであるか早く知りたいでしょう。でも安心してください。医者の方がもっと早く知りたいと思っていますから。

多くの医者は気が早く、PCで起こすエラーの多くが、「待てずに余計なクリックをするから」なのです。

PCには入力バッファというのがあって、「このキーを打ってここをクリックして」という命令がバッファの中にどんどん溜まっていきます。PCの処理速度が間に合わないときも、このバッファ内の動作は忠実に再現されてしまう。ですからプリンターから書類が3セットも出力されてくる場合だってあるのです。

ダイナミクスは他の電子カルテに比べて十分速いと思うのに、それでも厳しいユーザーは「もっとスピードを」「もっとスピードを」と要求します。滋賀の岡田先生が発見された方法ですが、ハードディスクのNCQ機能を使うとダイナミクスは速くなります。それはランダムリードがNCQでは非常に速くなるからで、データベースというのはランダムリードの集合体なのですから、当然パフォーマンスが上がるのです。(SSDではNCQ関係なく速いです)NCQを利用するにはサーバーをWindows VistaかWindows 7にするか、あるいはAHCIドライバをWindows XPに導入すれば良いのです。(むろんハードディスクはNCQをサポートした製品に限ります)

手前味噌ですが、私が作った内視鏡ファイリングのEndoDB2というソフトウェアがありますが、これはスピードが命です。だいたい他のファイリングに比べると5倍から10倍くらい速いのかなあと思っております。

機械ごときに待たされるというのは大変ストレスなもので、ましてや仕事中はなおさらです。したがって、通常のハードディスクを使う場合にはNCQを使う、あるいはSSDを使うというのはコツかなあと思っております。

たぶんGoogleの社員も気が早い人が多いんじゃないかと思います。頭が良いから成果もすばらしいですね。Microsoftも優秀な社員が多いんでしょうが、巨大になりすぎるとスピードが遅くなるというのは生物と同じなのでしょう。そういう意味ではウサイン・ボルトさんは大きくて、速いと言う非常識な男。Googleはウサイン・ボルトさんになれるのかどうか、注目しています。

むろん、ダイナミクスにもウサイン・ボルトさんを目標にして欲しいです。

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