2012/04/04

elobixibat(A3309)に関するメモ

日本発のニュースって本当に(記者が理解してないから)わけわかんないので、こちらで調べる必要がある。

スウェーデン アルビレオ(AlbireoPharma)社の発表:リンク先
昨日のニュースリリース:リンク先
(味の素製薬が「エロビキシバット(Elobixibat)」導入)

elobixibat(A3309)について

回腸の胆汁酸トランスポーター(ileal bile acid transporter (IBAT or ASBT)を阻害する作用がある。これにより、大腸内での胆汁酸濃度が上昇する。胆汁酸は一種の油脂なので大腸内では便秘を抑制する方向に働くとのこと。

思い出す薬では高脂血症用薬のezetimibe(商品名ゼチーア)がある。これは副作用が下痢。小腸のNPC1L1を阻害してコレステロールの吸収を抑制する。

あと思い出すのがビタミンB5で、これも脂質低下作用と腸管刺激作用がある。

WikipediaからVitamin B5

Wikipediaからcholic acid











ビタミンB5も胆汁酸の吸収抑制で効果を発揮しているならば興味深いのだが。

胆汁酸の吸収を抑制すると何が起きるのか。
一次胆汁酸、二次胆汁酸。

肝毒性のある胆汁酸、発がん性のある胆汁酸もあると考えられるため、胆汁酸の吸収を抑制する場合には腸内細菌の正常化を同時に行う必要があるのではないか。そうでないと肝障害や、発がんの危険性が上がるのではないか。
太った人にはより効くかも知れないが、痩せた人(アジア人)の場合には胆汁酸の吸収を抑制することによって栄養障害を来す可能性がないかどうか。またコレステロール代謝に及ぼす影響を考慮する必要があろう。

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