2013/09/26

専門用語と婉曲表現

少なくとも自分の場合、
専門用語や英語を患者さんに対して使うときには、
それは婉曲表現のつもりです。


「がん」と発音される言葉には、「癌」と「がん」とがありますし、患者さんの受ける感覚も様々でしょう。「悪性腫瘍」「悪性新生物」などといった言葉を使うと必然的にその言葉に対して注釈をせざるを得ない。だからこれが婉曲表現になるという事です。

麻薬系の鎮痛薬を「オピオイド」と表現する。麻薬という言葉に対してあまり良い印象を持っていない患者さんに対して有効な表現です。


医者の説明がわかりにくい事を、専門用語や英語のせいにする場合があります。
ですが私はその考え方には反対です。
「わざと」専門用語や英語を使う。そしてその言葉の解説をすることによって正しく、しかし柔らかく患者さんに事実を説明することが可能だと考えています。

0 件のコメント:

コメントを投稿