2013/08/25

病気はセキュリティホールをついて侵入する

医者にかかるときにはお薬手帳と検診などの血液検査の過去の記録をすべて持ってこなければならない、と指導して早◯◯年。一向に患者さんに浸透しませんが、そうしているうちにスマートデバイスがみなさんに行動をすべてライフログとして記録するでしょうから、私の徒労もあと10年以内に終わると見ています。楽しみです。(個人情報保護法の正しい解釈がネックかなあとは思います)

これらは何に使うかというと、みなさんの人生でのセキュリティホールを見出すために他なりません。

結論)病気は人のセキュリティホールをついて侵入してくるものが多いです。

アルコールやタバコ、麻薬や覚せい剤はセキュリティホールです。貧困もそうです。
ワクチンは地域住民の一定以上が打ちますと地域としてセキュリティが強固になり敵の侵入を許さないという特徴があります。ワクチンを打たない人は打った人に守られているという事になります。人の流動はセキュリティホールになります。ワクチンを打たない人の移動には特に気をつける必要があります。
偏った医療はセキュリティホールになります。専門性の高い医療を受けている人にそうしたセキュリティホールが存在する場合があります。
風邪で気軽に受診してしまう日本のスタイルはかえって風邪を蔓延させる可能性があります。これもセキュリティホールです。
抗生物質の誤った使用はセキュリティホールになります。特に地域の医師がこぞって特定の抗生物質を使う傾向があると大きな穴になります。
薬の飲み合わせについて到底正しくチェックされている状況ではありません。これは薬剤師の権限がまだ制限されていることや、彼らの仕事のチェック機構がないことに起因しているかもしれません。お薬手帳を分冊するような、患者さん自らが作るセキュリティホールもあります。
必要な検診が行われていない場合があります。過剰な検診でかえって害をなす場合もあります。



一人の医師に頼ろうというような患者さんの心理自体も大きなセキュリティホールです。

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