「迅速に連絡・ないしは意思決定できたことによりもたらされる社会的な利益」と、
「携帯電話使用による事故の増加による社会的な不利益」とが、
ハーヴァード大学による計算ではほぼ等価なのだと、
サンデル教授の白熱教室で言っていた。
携帯電話で意思決定をすることが社会に利益をもたらす人間・・・
会社の経営者は自分では車を運転しないだろうから、
医者?地方の政治家?わかりませんが。
でも、ハーヴァードの偉い先生たちが計算したのだから正しいのでしょう。
この前、出かけたときにどこかで待ち合わせようという事になりました。
それで、もしも会えなかったら携帯電話で連絡を取り合いましょうと言う事になりました。
でも、携帯電話がなかった時の事を考えなくちゃいけないなあと思ったのです。
通じない場合もあるでしょうし。
そういえば、少し前までは待ち合わせの時に三段構えぐらいにしていました。
1) とりあえず10時にハチ公前で会いましょう。
2) 万が一ミスしたら、10時30分に、東急の上の美術館に直接集合です。
3) それでも会えない場合には取り敢えず実家に電話してみてください。
4) それで連絡がつかないときには、諦めましょう。
こういう段取りって何かに似てるなあと思いますと、風邪の診療に似ているわけです。
1) とりあえず薬を出します。
2) 万が一よくならない場合は、こちらのお薬を使用してみましょう。
3) それでもよくならない場合、こういう症状だったら休日診療にかかってみてください。
4) まあ、諦めるって事はしないのですが、5日経って治らなかったら次を考えます。
くらいの事はよく言うわけです。段取り。
子どもたちを観察していました。携帯電話を普段持っている子は、このあたりの段取りが弱い。
その場その場で判断すればいいと思ってるわけです。
ですので、待ち合わせの場所に来なかったりする。
忘れても呼んでくれると思ってるわけです。
これって、大いに未来を見通す力を奪っていることになりますね。もったいない。
モバイルデバイスを私は使いません。
非常に強力なコンピューター使いを自認していますが、モバイルデバイスには興味がありません。一応持っていますが。情報のIN/OUTが遅すぎてつまらないですし。
歩いている時には、周囲を観察する方が面白いですしね。
今起こっている何かを他者に伝えようなんておせっかい焼きでもありません。
(おせっかいはジャーナリスムを揶揄した言葉ではありません)
入院している患者さんこそが、モバイルデバイスを使うべきだと思いますよ。
隔絶されてるわけですから。
東海大学病院では、携帯電話は使えないですけれど、WiMAXは使えます。とても便利。
携帯電話は便利な道具ではありますが、
わざわざ子供に持たせるほどでもないなと思う理由は、
上記のような理由だったりします。
頭を使わせたいからです。
むろん親も頭を使わざるを得ないでしょうけれど。
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