以下羅列(思い出した順に書いています)
1)副作用対策:
下痢対策:レベニンSとかビオフェルミンRとか。除菌後にビオスリーとか。ヤクルトとか。
口内違和感対策:もともと歯周病がひどい人要注意とか、シェーグレンなど唾液が少ない人要注意とか。対策としてはデンタルフロスなど口腔内ケア一般、場合によってはビタミンB2、B6とか。
出血性腸炎:エコーでは腸管が非常に腫れていて、菌交代というよりもアレルギーである印象。レベニンSなどは予防になるかどうかはわからない。頻度は0.1%程度。入院しなくて済んだ症例では、ステロイドあるいは抗ヒスタミン薬+整腸剤で対処した。
蕁麻疹:1%。5日~7日めに出現。ひどい場合はステロイドで対策。軽い場合は抗ヒスタミン剤で対応。除菌成功例が多いのがせめてもの救い。
菌交代:日和見感染など、抵抗力の弱い人は気をつけた方が良いかもしれない。(New)
2)禁煙
絶対必要と考えている。除菌中だけでも禁煙した方が成功率が高い気がする。(データなし)
3)飲酒
フラジールでは禁酒。他はどうなんだろうか。
4)LG21
除菌後も延々と飲み続ける人、食べ続ける人がいるから注意。除菌前と除菌中には試しているが、前向き試験ではないので、効果についてはデータなし。
5)除菌後の肥満
対策は必要
6)除菌後の高鉄血症
肝炎が悪化することあり、注意している。
7)コンプライアンス
薬の飲み方がやや難しいし、実際間違って飲む人がいるのでパッケージになっているランサップは助かるが、homoEM、heteroEM群はどうするんだ、という話。各社パッケージにするする言う割には未だ出てこない。
8)腎機能・肝機能
クレアチニンが高い症例ではどうするんだ、という症例の蓄積がまだ不足。
9)年齢
高齢者での除菌のメリットと、副作用が生じた時のデメリットについての前向き試験はまだない。個別の対応は本当に難しい。
10)ペニシリンアレルギー
がある場合の除菌を保険がカバーしないのはどう考えてもおかしい。三次除菌をカバーしていないのもおかしい。
11)除菌が終わってもフォローが必要であることを理解していても来院しない患者さんは未だ多い。当院が予約しづらかったり遠かったり混んでいたり、という問題はあるだろう。
12)再感染は1000人に1人程度は毎年いるようだ。除菌したら終わり、というわけではない。
13)他院でピロリ菌陰性とされていても本当は陽性、という場合はあるから、油断しないこと。
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