問題を作る、という作業は自分が何に興味を持っているかがわかるので嫌な作業です。
この一連の写真を見て、みなさんは腺腫だとすぐにわかると思います。
さて一年後に一瞬見えなくなっていて焦りました。手前の隆起は違うでしょうねえ。
ほらこういう時はNBIで見ると一瞬でわかる。違います。
ああ、ありました。これものすごく難しいですね。PHOTOという字のTをずっと上にたどっていって画面の中ほどにある発赤が怪しいなーと思って近づいていきます。
このように除菌をしてしまうと、少し形態が変化するのは知っておくべきです。周囲の色が少し白くなり相対的に正色調~やや赤に見えている可能性はあると思います。増加した胃酸や蠕動の影響もあるかもしれません。
NBIでは明らかになりますね。このように近接でNBIを上手に使っていくと驚くほどたくさんの腺腫が見つかりますが、そんなに面白くもないので自動診断時代を待っていてください。
もう目が慣れたからわかりますね。
もしかしたらcarcinomaが入っているかも、と思って生検しましたが腺腫と診断されました。
除菌前後では見えていたものが少し見難くなることがありますが、案外NBIが助けてくれます。
エコーでは脂肪肝の中から血管腫を見つけることが目のトレーニングになりますし、内視鏡では普段このような事に気をつける事が目のトレーニングになります。
結局クイズにはなりませんでした。
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