「あなたはどうして手術を受けたんでしたっけ」
「先生に言われたからですよ!」
「あ、そうでした?」
「夫に先生が検査を勧めて、私も受けたんです」
「そうでした。勧めました」
「そうしたら私が」
「ああ少し思い出しました」
「で夫は去年先生に言われて大腸がん検診を受けたら」
「なんか取ったようで。たしかそれはあなたに勧めたんじゃなかったでしたっけ」
「そうなんです。私は大丈夫だったんですけど」
「不思議でしょう?ふふ」
「今でも夢の中のようで」
「でも運が良い人ってそういうものですよ。夫婦っていうのは結構共同作業的に幸運を手に入れる人々がいます」
夫婦の仲が良いと、
医者が注意したことを双方で気を付けたりするので、
例えば片方に「便潜血検査を受けてくださいね」と言うと、
もう一人も受けてくださったりして、
それが大腸がんが見つかるきっかけになったりすることが
良くあります。
「お互いに尊重し合う」という関係はしかし、
なかなか難しいもののようです。
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