2014/02/06

食道がんはこう見つかることが多くなってきた

最近はいろいろ進歩しまして、食道がんはこのぐらいの大きさで見つかってもあまり驚かなくなってきましたが、実際には運に左右されているんだろうと思います。
皆さんに神様が微笑んでくださいますように。


私は最初からNBIで食道を見ます。これはNBI発祥の地である柏のがんセンター東病院がそうしておられるからその真似です。効率よい方法だと思います。7年もこの方法で見ているのでいい加減慣れました。これは中部食道で、「IPCLが目立つな」と思った病変です。


なるべく近接してIPCLをよく見ようとしています。これは確定で良いでしょうかね、という印象。


肉眼ではどう見えるのだろう、と思って抜去してきましたが焦りました。シワの中に見事に隠れる病変です。この方は非常に拡張させるのが難しい人で神様が微笑んだんだと思います。神様に感謝してタバコもお酒もやめてくれました。


息を吸ってもらうと現れますが、これ、肉眼でわかるか?と言われると数年前なら「わかる」と言ったかもしれませんがちょっと自信なし。NBIあって良かったな、と思います。


ルゴール撒布しないで高次医療機関に紹介しなさいよ、と怒る声が頭のどこかから聞こえて来つつも、どうも確信したくてルゴールを撒いてしまうという。すみませんすみませんすみません。


神奈川県は名医が多いので紹介先には困らないのです。

簡単に見つかるものではありませんが、これをスクリーニングで見つける機械の設計図は頭の中にあるんですよね。ないのは人望、人脈、実現力。三つのJが自分にはない。笑

0 件のコメント:

コメントを投稿