2011/11/23
学問ノシンカ
私は六本木というところに行ったことがなく、防衛省跡地の東京ミッドタウンが小田急線~千代田線でアプローチしやすいことも知らず、そこにリッツカールトン東京という高級ホテルがあることも知りませんでした。
慶応大学SFCオープンリサーチフォーラムが昨日と今日、そこで行われています。
二日間、この規模の学会を行うとなりますと事業規模は会場費・プログラム印刷など当日の経費だけで1000万円を超えると思います。
恐らくそれらの何割は企業からの寄付で賄われると考えます。
それ以外に必要なコストを計算すると膨大です。
でも、学生の才能を発見するのにはいい機会でもあると思いました。この学会により学生の一部は頭角をあらわすでしょう。
5人も才能がある人を見いだせれば、協賛企業にとって1000万円の投資など安いものだと思います。
中身には触れませんが、確かに才能のある学生が5人ならずいると思います。投資効率が良い事業だと思います。
翻って医学部の将来を考えました。
私は医者という職業がどういうものかは良くわかっています。
人間をメンテナンスする人です。身分は低く、日々の仕事は定型的です。
私の母方の先祖は医者ですが、医者で食えるようになったのは最近60年の話だと思います。
明治以前は、薬は利ざやが大きいですからそれを売ったり、禄をもらったり、パトロンを見つけたり、他の事業をして、それで生活をしていたと聞いています。
一生懸命勉強をして医学部に入って高給をもらう、という考えはもともと私にはありませんでした。
医学部は一種の職業訓練校だから、そこで一定の技術を学んでそれを守り伝えていく。
なので、医学部がこんなに偏差値が高くなってしまっている状況に少し違和感を抱いているのです。
要するに優秀な人達が集まりすぎだ、という事に違和感を抱いています。
実際とても優秀なのです。
彼らは医者をする以上の可能性を持っているのではないか。
勿体無いじゃないか、と思うのです。
医学部にこういう機会があるのはどうだろう。
産学協同で才能を発掘するようなイベントがあったらどうだろう。
高校時代で数学や物理オリンピックで活躍したような天才以外にも、
毎年医学部に入学する学生は9000人もいて、
その中には稀有な才能が沢山いるはずです。
青田買いというのはあんまりいい言葉ではないけれど、
医学もシンカしなくてはならないから、
特別に優秀な才能を発掘する機会が何かあれば良いなあと、
そういうことを考えました。
本当に企業なら喉から手が出るほど欲しがるような才能が、医学部にはゴロゴロしているのです。
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