多くの「健康食品」なるものに対して私は必ずしも肯定的ではありません。
例えば「スーパー○○」なる健康食品を3食欠かさないという患者さんに対して、私が話すことは、
例えば普段召し上がっている食品は、なるべく多くの種類を食べなさいと指導されますね。
それは食品によるリスクを回避するという点でも正しい考えです。
特定の栄養素ばかりを取った場合、それが害になる場合もあります。
あるいは、ある食品に後になって毒素が混入していたという場合にも、多くは摂らない事によってその危険性を回避できると考えます。
なぜ医者が西洋薬を使いたがるかという一つの理由はトラッキングの容易さからです。
後になってそれが害をなすとわかった場合、さかのぼって患者さんを追跡しやすいこと。
あるいは成分が単一であるために、作用を理解しやすい事も理由のひとつです。(各メーカーによって基材の違いがあるために、問題が生じたときの解決はやや複雑です)
従って、どこの誰が作ったのかわからない(多くの健康食品は転売を繰り返され、オリジンが良くわからなくなっています。一部のメーカーは除きます)それらの健康食品を大量に服用を繰り返すことは、リスク回避という視点からすれば間違いです。むろん大量に飲んでいただいた方が相手方としては助かります。安定供給しなくても良い。害があってもいつでも逃げられるなどのメリットがあります。
多くの高齢者は栄養が確かに偏っており、サプリメントが必要な場合もありますが、その場合であっても食品と同様、薬だからと信用せず消費者側でリスク回避することが必要だと考えます。
実際にはリスク回避するのが難しいかもしれませんが、その時には主治医の先生は利害と関係ない位置にいるという意味で良きアドバイザーかも知れません。
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