1)主訴はめまい
冷や汗、動悸、めまい・・・(回転性ではない)というのは、胃潰瘍でかなりの出血をしたときの典型的な所見なのですが、ストレートに診断がつかないことがある。なぜか。
腹痛がない場合があり、しかも黒色便が出現するのは数時間~24時間後であるから。
どうしたら良いのか。
すぐには血液中ヘモグロビンも低下せず、ますます混乱してしまいます。
でも消化性潰瘍の典型的な症状なので、PPIを投与しておき、内視鏡の機会を待ちます。
2)主訴は食思不振
NSAIDS潰瘍の典型的な症状で、しかもNSAIDS投与終了後に主訴が出現するのが特徴です。
腹痛はもちろんNSAIDS投与中は抑制されています。
どうしたら良いのか。
HP感染はたかだか1.7倍のリスク比しかなく、除菌のメリットはゼロではないものの、その程度。NSAIDS潰瘍は家族歴と関係あるのかもしれず、現在は電子カルテにとにかく症例を蓄えています。
ムコスタは一日分57.9円です。ランソプラゾール15mgはジェネリックで41.6円です。
これに関しては、ノーコメントとします。
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