発熱相談センターで相談したときに、新型インフルエンザではなさそうだと推測された場合、あるいは推測された場合でも、「医療機関を受診してください」と言われるそうです。
しかし、医療機関を受診する前にはインフルエンザに限らずあらゆる感染症で電話をしてから受診するべきだと私は考えております。
相談センターの方には一般論として「電話をしてから(医療機関を受診してください)」と説明してほしかったと思います。
では本当にただの発熱で医療機関を受診すべきかという問題はデリケートですので今回は言及しないでおこうと思います。
最近京都大学保険管理センターの「新型インフルエンザに対する緊急情報(第2報)」がきわめて知的であると医師内で評判ですが、その理由のひとつは「熱がある、あるいは熱っぽい場合は自宅で安静にしましょう」という極めて重要かつ基本的な一文が書かれているからにほかなりません。この一文は読む相手が知的でないと通用しません。書く方、読む方、どちらもが知的である場合に限り、「自宅安静」と書いてあっても重症化しそうな場合には「ああ、これは自宅安静ではまずい状況なのでは」という判断が自分で出来、医療機関に相談して受診するなどの正しい判断が出来るだろうと予測できるのです。そうでない場合には、「とりあえず医療機関を受診」という歯にものが詰まったような書き方、言い方しか出来ないのです。
病院に発熱で受診するとき、多くの人の共通した要望は「明日会社に行きたいから」です。風邪薬を飲んでも風邪は治りません。風邪の蔓延を手助けするために医療機関を受診することは残念ながら資本主義における経営の効率化、利潤追求という点でも間違っているのは少し勉強をした人にとっては自明です。風邪は自宅で安静にさせておく事が会社の利益を生むという判断が出来る経営者ばかりなら、しかし、こんなに不況にはなっていませんね。
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