オバマ大統領が就任後すぐに、医療改革とは別にフレーバータバコの規制、これは若者をタバコから守るためですけれど、これに手をつけたときに非凡な政治家だと私は評価しました。
最初の試みはしかし、タバコ会社のロビー活動でつぶされてしまいました。メンソールはフレーバーからはずされたからです。
しかしまたメンソールタバコの規制に少しずつ動き出しています。
禁煙・禁煙と叫ぶのは、多数決が大好きな日本にあっているのかもしれませんが、確実に効果が得られる上記のような試みを評価します。
メンソールは、タバコの種々の困った症状を抑える薬です。
いやな匂いが本人にはわからない。咳が出ない。下痢をしない。
これだけでどれだけの若者が、本来彼らが吸うはずでなかったタバコに手を出したでしょうか。
5年位前に外来で、重症の扁桃腺炎になる子供が決まってメンソールタバコをすっているのに気づき、それ以来患者さんにタバコの銘柄を聞いています。
すると呼吸器が弱い、おなかが弱い、そういう人たちはメンソールのタバコを吸っている。
風邪を引いても、症状がマスクされ、重症化してしまう。
メンソールのタバコは、タバコの愛煙者を増加させるのにずいぶん貢献したでしょうが、これで嗜好品と言えるのでしょうか。
という議論は日本からまったく聞こえてきません。
当院の患者さんには、このようなお話をし、若い方はとにかくタバコには手を出さぬように指導しております。むろん普通のタバコもだめですよ。
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