2016/04/29

業務連絡

なんでもジェネリック医薬品にすべき、というプレッシャーが病院にはかかっています。しかしそのために余計なコストがかかる場合もあるのです。
ジメチコン2%はその一例です。ジェネリックにしてしまうと機器の洗浄にそれ以上のコストがかかるのです。

その解決策の一例を書きました。

ジェネリック医薬品は、先発品を同じではありませんが、成分は公開されているのである程度予測をつけることが可能です。私はいつもこのようにアプローチしています。

ガスコンドロップ内用液2%のジェネリック医薬品としてバルギン消泡内用液2%というものがあるのですけれど、バルギン消泡内用液2%はグリセリンが添加されていてベトベトです。だから内視鏡検査の時に使うと…ちょっと差がある。あとで機器を洗うときにも汚れが落ちにくいのは問題です。

ガスコンドロップ内用液2%のほうはポリソルベートという乳化剤を使っていて非常に素直なんですが。

ガスコンドロップ内用液2%は1mlあたり3.7円、バルギン消泡内用液2%は1mlあたり3.2円、内視鏡1件あたりのコストの差は2円です。

バリトゲン消泡内用液2%というジェネリックもあります。これはポリソルベートを使っているから恐らく大丈夫なはずです。そもそもバルギン消泡内用液2%だのバリトゲン消泡内用液2%だの同じくジェネリックのバロス消泡内用液2%だのという名前からして、バリウム検査用に作られているのは明らかなのですから内視鏡の時の油っぽさがどーのというような検討はされていないと思うのです。

病院の事務方がその0.5円にこだわってガスコンドロップ内用液2%に戻すのをしぶる場合には、バリトゲン消泡内用液2%を試してみるのが良いかもしれないと提案させていただきます。

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