2018/03/04

正しい医療情報を得るための簡単なアルゴリズム

「コレステロールのお薬には怖い副作用があるんでしょう?ほら、筋肉がどうとか。筋肉が痛いって言ったら『それは大変だ、中止しなくちゃ』と、薬が中止になったんです。ですから私はその薬は使えません」という患者さんがいたとしましょう。


日本語で
コレステロールの薬 筋肉痛
と検索してみましょう。すると……

主に副作用(主に横紋筋融解症)を煽るような記事が多いです。ほとんどそうですね。


コレステロールの薬で最もメジャーなものはスタチンと呼ばれる薬なので、
スタチン 筋肉痛
で検索してみても同じです。



ところで、これを英語で検索してみることにします。わかる英語で良いです。
cholesterol drug mまで入れると勝手に muscle pain とサジェストすらしてくれます。
すると、

随分と違うんですね。冷静な記事が並びます。英語だからわからない?とりあえずGoogle翻訳してみましょう。すると筋肉痛が起きる原因ははっきりしていないが、薬が筋肉の増殖を抑制する可能性(抗炎症作用=筋肉は破壊により増殖するからそれをも抑制)とかCoQ10を減らすなどと書いてあり、それについては医療スタッフに相談せよと書いてあります。そのあとに横紋筋融解症の事が書いてあります。



以前私は健康の情報を得るためには、検索語+ site:ac.jp か、 site:go.jp site:or.jp を入れて検索すべきで、企業ないしアフィリエイト入りの記事は完全に無視しなさいと書きました。
しかしGoogle翻訳の精度が上がったので、日本語を英語に変換して検索し、その英語をまた日本語に変換して情報を得る、というアルゴリズムも勧めます。

少なくとも日本語でアフィリエイト入りの記事は完全に無視してもなんら不都合はありません。地球の知識の9割以上は英語で記述されているため、その分淘汰を受けやすくなるとも考えます。



この機能は簡単にWebサイトに実装も可能です。めちゃくちゃ暇になったらやるかもしれませんがーーー。

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