当院の院長がお得意の、「ゴール設定系」の指導。
1)やせなさい
2)朝ごはんをきちんと食べなさい
優秀な子供を相手にして、「この問題が解けるようにしなさい」というと、具体的な解法(答え)を覗き見るのではなくて、その問題が解けるような学力をつけてくる。これはもう、優等生にはこれ以上ないという指導だろうと。東大ですから。
朝ごはんを食べなさいというのはものすごく沢山の問題とその解決法を含むわけです。朝ごはんをきちんと食べるをゴールに設定した時に、種々雑多な問題が沢山解決されねばならないわけだけれど、それを自分の力でクリアしたときに実は胃の痛みが治っているということが起きます。その種明かしをしてはいけないので、今日これを読んだ人はすぐに忘れて欲しいんですが。
私はそこまで患者さんにものを委ねたりしないから、「ヒント与える系」の指導。ただしこれは性格のひねくれた人には通用しないばかりかうんと自分にストレスが溜まるという逆効果が。
1)「今日血圧たかーい」「ここ数日風邪気味じゃなかったですか?」
2)「今日血圧たかーい」「昨日、鍋?寿司?酢飯に塩分多いですよ」
これもまた、そこからさらに考えてくれて返答くれる人には良いのだけれど、No、しか言わない人ってのは世の中に1割ぐらいはいるので、
1−1)「ここ数日風邪気味じゃなかったですか?」「そうじゃなかったけれど疲れがたまっていたかもしれない」「おやおやどういう?」「実は…」で、交感神経の話をして、リラックス法の話をして、みたいな流れ。
1−2)「ここ数日風邪気味じゃなかったですか?」「いいえ」「それなら結構でした」
終了。根拠なく風邪気味じゃないかなどと言うわけがないのです。相手がどうしてこういう問いかけをしたか、を常に考える人でないとなかなかね。常に相手を評価するような仕事をしている人の中で機械的に点数をつけてるんだろうなと思うような人々が残念ながらこういう反応をしてしまう。(医師や教師含む)これは職能としては最高なんでしょうが何か未知の問題を見い出したいときにはなかなか厄介です。むろんそれに関しても自分なりの答え(会話法)は用意はしているのですがそれは以前に書いたかもしれません。
ということで、ゴール設定系の指導は同じことばかり言っているようでもなかなか奥が深いよな、と思うわけです。
ずばりゴールを指摘されたい、という方は「院長指定」としてみてください。ただ高齢ですから風邪など引いていない時にお願いします。
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