2015/07/09

日常のゆらぎを許容できるか

感冒のように、自然に治る状態に総合風邪薬で介入することに慣れてしまうと、

日常のゆらぎを許容出来なくなるのかもしれません。



胃腸の症状にもゆらぎというのはあるはずですが、

ある方は「生まれてこの方絶好調だ」と言いますし、

ある方は「さっきからムカムカする」と電話をかけてきます。



どちらも自然のリズムを感じようとしない感性の発言なので私にとっては違和感があります。



そうした訴え方は個性の一つなので直す必要は全くありませんし悪いと言っているわけでもありません。

総合感冒薬を欲しいという方の多くは日常のゆらぎを良しとしない方々で、

そういう方は大きな病気をしたときの受け入れも少し悪い印象があります。

ある方は重大さがわかっていないし、あるいは深刻に受け止めすぎる。



風邪は自然に治るものだ。(治らない場合はどういう場合なのか、を学ぶ貴重な機会でもある)

という教育は、癌の告知にも響いてくると思っています。

そういう理由もあって当院では風邪での受診は勧めていないのです。

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