2011/06/15

内視鏡挿入の奥の手(うつ伏せ挿入)~エピローグ~

うつ伏せ挿入が、内視鏡に関する様々な事を私に教えてくれます。

1)肥満者、あるいは瀑状胃の場合にスコープが胃底部でとぐろを巻いてしまう。
これには最初閉口しました。
脊椎と腹壁で圧排されるために、胃角部を超えられないのです。
2)ゲップが多くなる人がいる。
乳児をうつぶせでトントンしてゲップをさせるのですから、当然と言えます。

しかしながら、この経験は新たな気づきを与えてくれます。

A)なかなか幽門が超えられない、あるいは瀑状胃で幽門に近づくことさえ出来ない場合に、背臥位にしてみよ。
B)ひどいゲップで検査にならない場合、背臥位にしてみよ。

と、今まで悩んでいたことが解決出来るヒントとなったりするのです。

このような気づきは、うつ伏せ挿入をすれば全員にあるはずです。
どうぞ楽しんで欲しいと思います。

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