2017/10/07

記憶の賞味期限

患者さんが症状で困ってなかなか治らないときに、非常に受診がうまい人がいる。

①ぎりぎり記憶に残るぐらいの受診間隔
2週間あけるとまず殆どの患者を忘れるのでそうならない程度。
②もらった薬が切れる前の受診
最低でも「○日間」は経過をみたいと思っている日数以上で、処方日数より短い程度のインターバルで受診すると「あれ?良くないのかな?」という印象を与える。毎日しつこく来る人は別な意味で病的だし、その逆に完全に薬が切れてから「効かなかった」という来院は……親身になろうとしてもなかなか難しいです。
③必ずフィードバックをくれる
良くならないなら良くならないなりに新しい情報を与えてくれる。
④明るい
つとめて理性的に振る舞おうと頑張っている姿は非常に心を打たれますので。
⑤種々の連絡手段
電話で少しでも良いから情報を与えてくれてから受診、メールで相談してからの受診、など、こちらが考える時間を与えてくれる。
⑥自分でも考える
いろいろ自分でも考えて、意見をくれる。
⑦優先順位が間違っていない。
自分の生活に折り合いをつけなければならないときに、妥協する部分を妥協できるかどうか。(例えば仕事が最優先でそれを譲らない、という人はどうなるだろうか、想像してみて下さい)

ご参考まで

2017/09/26

上部内視鏡検査のクオリティ・コントロール(QC)

繰り返し書いている話題ですが

Gutに載った新しい英国の上部内視鏡検査ガイドラインによれば、

Gut. 2017 Aug 18. pii: gutjnl-2017-314109. doi: 10.1136/gutjnl-2017-314109.

1) 年間100例以上の経験を有する医師
2) 徹底的に粘膜除去してきれいな写真を残す
3) 通常の検査は7分以上
4) 悪性に見えたら6箇所以上の生検を
5) 最後の内視鏡をしてから3年以内に見つかった進行がんは見逃し例とカウント(便宜上のカウントです)して、そういう症例を10%以内にコントロールする

ざっと読んだだけだから間違えてるかもしれないけれど、そんな感じで世の中でおなしゃす
僕はもう専門医は更新しませんでした
生検の部分は真似できません もっと少ないです

自分が内視鏡ファイリングを作った理由はクオリティ・コントロールのためです。たとえばブレ、レンズ曇り、粘膜の除去不十分、近接しすぎ、暗い、ハレーション、などを減点していって点数化する。そういう事をやろうとしていました。自分は合格していると自信はあります。(相当難しく、合格できればアベレージレベルどころかトップエンドスコピストだと思います)

今の検診レベルを引き上げるためには機械的な採点が大切で、読影会より重要じゃないかと個人的には思っています。