2010/04/12

大腸内視鏡

学生さんが見学しておられるので、彼らに大腸内視鏡をお見せしていますが、こんな事を教えております。

1)言うほど大腸内視鏡は難しくありません。すぐ上手になります。
2)大きく分けて2パターンあります。
◆骨盤内で勝負出来る場合
30cmを超えない状態で、turnとpullだけを使います。
RSで右turnでpullしたときに内腔が右にくるりと回転してくれば楽勝です。それ以外は初心者のうちは手を出さなければ良いです。(そうならないとき、必ず癒着があります)
◆骨盤外で勝負する場合
30cmを超える場合、それは骨盤外に出ています。アルファループは左turnで作りましょう。SDにつくちょっと前ぐらいからright turn shorteningして下行結腸に到達できれば楽勝パターンです。到達出来ないときは難しいので上級医に変わってもらいましょう。
これだけで80%以上らくらく入るようになるので、初心者とは言えない状態になります。
3)私はずるいので、楽に入るようなデバイスは躊躇なく使います。
◆キャップ・・先端長2mmのキャップは内視鏡を簡単にします。
◆ウォータープリーズ・・私も原型作りにかかわった送水装置は内視鏡を簡単にします。
◆二酸化炭素・・あまりにも苦痛が少なく、全国に普及して欲しい方法。
◆PCF-Q260AI・・やわらかいスコープは入れやすいし、疲れにくいです。
4)挿入よりも抜き、が大切です。時間は8分以上かけます。死角を見る方法に2、3通りあり、それをお見せします。

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