2009/05/15

アメリカの開業事情から世相を占う

Medscapeを読んでいると、アメリカの開業医のコストカットの極意みたいな記事があった。

コストカットの第一は「電話代」
当院は電話代はそんなにかからないのだけれど、回線をなるべく切り詰めてお得なプランを選択しなさいなどと書いてある。さらには電話代の誤請求が多いとも。
電話代はたかが数千円だと思うけれどそれがトップに来てしまうということはアメリカの開業医はさぞ電話しまくりなのだろうなあ。確かに彼らはセルフォンでずっと話をしているよ、うん。

第二に「無駄なコストを切り詰めよ」
アメリカではすでに電話帳への広告はその価値がないなどとGoogleが盛んに主張しているらしい。当院では幸い広告コストはゼロなのだけれど、広告などの医療外コストはアメリカでは大きいのかもしれない。

第三に「労働時間を減らしなさい」
さすがにアメリカは雇用者の責任なんて関係ない。作業時間を短くするか、それに異を唱えるフルタイムワーカーが居たら辞めていただいてパートタイマーを二人雇いましょうなどと書いてある。そういう考え方が今回の不況の根だと思うけどなあ。

第四に「職員の健康保険を見直しなさい」
ご存じのように、クライスラー、GMがぺちゃんこになった原因は手厚い健康保険。職員の健康保険を安いものに切り替えたり、職員の家族はカバーしないように変更したりしてコストカットしなさいと書いてある。
全く鬼ですね。確かにクライスラー、GMは無駄なくらい福利厚生が充実していたけれどね。

第五に「医師のサラリーキャップ」
大リーグと同じで、医師のサラリーに上限をもうけるというもの。また、スタッフの給料は昇給はなしにして、ボーナスで実質昇給するように払うと良いと。年々、意味もなく昇給するのは確かにおかしいのでこれは良いのかな。

第六に「消耗品は賢く買え」
ま、当たり前なんですが。日本じゃ請求書だの、納品書だの、要求する上に、支払は2カ月後などという慣習を守っている病院が沢山ありそうですね。それじゃあ出入り業者から定価で買わざるを得ず、コストカットは無理ですね。アメリカでも同じような事情がありそうです。

第七に「患者さんとのコミュニケーションをWebベースに替えよ」
要するにダイレクトメールや電話をやめて、Webやメールにしろって事ですね。確かに若い患者さんの場合にはそれで十分ですね。このブログを読んでくれている患者さんもいるようですし。当院はもともとこのコストはゼロなので・・・。インターネットも、自分が個人的に払ってるので経費としては計上してません。計上すべきかもしれないけど・・・。

第八に「家賃を見直せ」
これはやってる人は見たことあります。この不況ですからやむを得ない動きかもしれませんね。
でも、動かせない設備などあるでしょうから、攻防が大変そうだなあ。

第九に「ひとりレイオフしなさい」
うわ~、とうとう。とにかく、お客さんが来ないんだからレイオフしなさいと。アメリカってきついですね。
「ご利用は計画的に」なんて言うコピーがありますけど、これじゃあ何も計画的になんて出来ませんね。

最期に「従業員に相談し、アイディアを求めなさい」
これが最初にあるべきじゃないでしょうかね。でも、そこがアメリカなのかも。
まずレイオフ、残ったもので何とかするという・・・。






ここで面白いなと思ったのが、

1) 集客の努力をせずに、現状のままでコストカットが基本。

2) 医師のスキル、リクルートについては全く不問。

非常に不況らしく現実的な提案だと思ったわけです。日本のコンサルよりははるかにましかな。

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