2009/04/08

特定健診、エラーのとどめを刺す

特定健診をオンラインで請求している、特に実際には特定健診ではない生活機能評価部分を沢山オンラインで送っている当院の実績はなかなか貴重です。

最初のうちは、わざとらしく2カ月遅れてエラーを送ってくるペースに慣れず、全くエラーの原因が掴めないままにオンライン請求を続けるという醜態をさらしてしまいました。慣れてくると、エラーをわざと忍ばせて、どのような処理をしているのか探れるようにもなりました。

すると明らかに国保連合が間違っている、というエラーも見つかります。

例えば、特定高齢者候補者の場合です。これは候補者となりますと血清アルブミン、貧血、心電図検査が必須項目となり、これは詳細健診項目では無くなります。追加項目扱いになるはずなのです。ところが、実際にはどうかと言いますと、これは特定高齢者以外と同様に詳細項目扱いとしないとエラーとなってしまうのです。可笑しいですね。

次に市の追加項目です。
65歳以上ではアルブミンが追加されるのですが、説明書によれば追加項目は2058円となっています。ところが、国保連合会のコンピューター内では、1942円+114円と処理されていることがわかりました。つまり、1942円以上の追加項目がありますとすべてエラーとして判定されるということです。これは恐らくあちらが申請書を作る際に良く理解していなくてミスしたものと考えます。あるいは、当方への説明書が間違っているかのどちらかです。

わけのわからない特定健診というシステム。ようやく理解したかなと思ったころには、もう終わりです。パズルとしては悪くはありませんが、エラーなく通らないと患者さんに結果が行き渡らず不都合があります。総額が正しければ通す、(どうせ細かい仕様は説明が間違っていたのだから)くらいの姿勢を見せてほしかったなあと思います。

ところで、今回の特定健診では恐らく数百億円、お金が宙に浮いているはずです。会計上はどう処理するつもりなのでしょうか、興味があります。「使い切っちゃおう」などと他の事に使われちゃったりして。

0 件のコメント:

コメントを投稿